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図18 10歳(B型)と53歳(D型)の伸展運動の比較(左→右)。

10歳児では頸・腰部の伸展度が強い。
53歳では頸部の伸展と膝・足関節の屈曲で動作がなされる。
を支点に動作が遂行される。
中・高年期-屈曲度と屈曲姿勢は青年期と類似している。一方、伸展姿勢では体幹上部の伸展度が低下し、それを膝・足関節の屈曲で補償する。
伸展運動では、加齢にともなう器質的変化がトレーニングを上回ることが推測される。

まとめ

1. ヒトの脊柱の屈曲・伸展域の年齢推移を、0歳から75歳の317名(男121、女196)について調査した。
2. 立位(乳児は座位)の屈曲および伸展運動をVTRで側面から記録した。
3. 各対象の立位・屈曲位・伸展位をプリントし、矢状正中面のセンターに沿って、上から耳珠点(A)、胸骨上縁水平線の中央(B)、胸骨下水平線の中央(C)、肋骨下水平線の中央(D)、大転子(E)に基準点を設定した。
4. 屈曲についてみると、屈曲角はE点で最大をしめす。しかし、幼児期から思春期にかけて、

 

 

 

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